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A175A ランサーEX(ランタボ)ランサーターボ 修理



他2台もレストアしています

1台ずつレストアされていく様子を
過去の記事をつなげて見やすく編集してます。
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他のランタボのレストア記事はこちらから!是非ご覧くださいませ。

ランタボ オリジナル オーバーフェンダー製作の様子はこちらから!


一緒に送られてきた写真

まずはオーナーさんからのメールから紹介します。

はじめまして。
板金修理の評判をお聞きしまして、ぜひBPコーポレーションさんで修理していただきたくメールをさせていただきました。
○○と申します。よろしくお願いします。
車両は昭和59年式、型式A175A ランサーEX、通称『ランタボ』です。車検証が手元にないためその他の情報はわかりませんが後期のインタークーラ付きです。色は白ですが、全塗装されているためカラーナンバーは不明です。
今週末の土曜日に現車をみていただきたいのですが、よろしいでしょうか?
当方、素人ですので詳細は現車をみていただいたほうがよいと思いますが、自分でわかる範囲の状態を参考までに書かせていただきます。
パッと見の損傷箇所はフロントの左とリヤの左です。
損傷の具合はフロント左がバンパー、ライト、マーカーがもぎ取られ、フェンダーが押されてドアに干渉しています。
また、この車はフレームに牽引フックが差し込まれた状態で固定されているのですが、コレが曲がっているためフロントのフレームまで影響があるかもしれません。
損傷が酷いのはリヤで、スピンしながら壁に刺さったので、リヤ左から車両右前方向に押されているためフレームが曲がっています。
これはトランク内のフレームが曲がっているのが目視で確認できました。
その影響でリヤまわりが前に押されており、左だけでなく右のリヤドアまでリヤフェンダーのパネルと干渉しています。
また、左サイドシルのリヤドア付近に歪みがありました。
リヤシート付近のフロアにも歪みがあるようでフロアの2枚合わせのパネルがずれてしまっていました。(スポットが剥がれてずれていました。)
以上、自分で今わかる被害状況はこれぐらいです。
写真を添付しますが、携帯のカメラで撮影したものですのであまり参考にならないかもしれません。
大事なクルマなのでなるべくなら、直して乗りたいのでよろしくお願いします。



















一緒に送られてきた写真2


えーと、ナニナニ…

年式は59年式で前後のフレームが折れてて、フロアまでいってて、部品はもちろん作られてはいない…

ごくごく一般的に考えると全損はもちろんな事ですが修理しようかな…と思わないのが普通ではないでしょうか?


こういった写真見積での大きい事故のケースで、しかも低年式の車輌ですと

『場合によっては修理するかどうか考えます』とか

『とりあえず、概算でどの位かかりますか?』とか

『やっぱりハコ替えが無難ですよね?』など

修理以前の話になる事を多少なりとも考えた内容に少しは触れるのが一般的ですが、このオーナーは

『修理していただきたくメールをさせていただきました〜から始まり大事なクルマなのでなるべくなら、直して乗りたいのでよろしくお願いします。』で締めくくっております。

最初から
修理する気がマンマンですね。唯一、最後の

なるべくなら…の一言が車の損害状況を書いていたら、無理な場

合もあるよな…と考えたポイントかもしれません





















 

そして入庫。

その車に対しての価値観は人それぞれでして小さな事故や少しぶつけてしまっただけで『買い換えよう』と思う人もいるでしょうしボコボコな状態でも気にならず乗り続ける方もいますね。

見積の際に実際にこのオーナーさんとお会いして車(ランタボ)に対する思い入れやエンジンを作ってまだ日が浅い事などをお聞きして、何とか復活させたいという気持ちがよーくわかったオイラは全面的に協力することにしました。
















とは言うものの59年式のランタボの外板部品が存在するはずもなく
大きく損傷を受けたリヤフェンダー廻りとフロントのフレーム関係の復元がこの修理の大きなポイントになってきそうです。

















リヤフェンダーと左リヤサイドフレームの押されにより右に振れながら下にも折れています。

通常であれば元となる寸法が出るまで交換するであろうパネルやフレームの引き作業や押し作業をして
その後、切断をし新しい部品を溶接…が一般的な修理方法ですが部品供給はもうされていない為修正後の復元も頭に入れて修理していきます。

















ドアとフェンダーの隙間はご覧の通り狭くなってしまってます。
ガッチリ押されてるリヤフェンダーの影響でルーフ付近にも歪が見られた。

















 

リヤ廻り修正の様子。

リヤフェンダー、バックパネル、サイドフレームをすべて鈑金のみで終わらせるのは非常に困難。

というか時間とお金が限りなくありネチコチ修理するなら可能でしょうが現実問題そうもいかず交換どうしても必要な部分についてはある方法を用いる事にしました。

















リヤフェンダーはこの状態だがフェンダーの寸法は出てきている。ドアとフェンダーの隙間に注目。
















 









フレーム自体の曲りの他にも錆の不具合も出ているのを発見。

年式から考えると比較的、錆は少ないのですが、ついでなんで切り張りで修理します。

 
















インナーパネルやフロアなども
切断して修正後、溶接をしていく。



















フロアとフレームの修正後

溶接後の防錆処理は特に念入りに行ないます。

フレームなどの袋状で手が入らない箇所は小さい穴をドリルで開けそこから錆の発生を抑えるシール剤を噴霧する場合もあります。

せっかく修理しても、すぐに錆ちゃったら何にもならないからね。
















 

リヤフェンダインナーと切り張り。

 

















 

 

インナー関係は修正後先に色を入れてしまいます。

もちろんインナーはインナーの独特な色で調色して違和感ないように仕上げます。

これでリヤ廻りの作業は一時中断ですね。

で、『あるモノ』を待ちます。

その間フロント廻りの修正に取り掛かります。


















 

 

フロント廻りはそれほど大きな損傷ではないように見えますがオーナーのメールに書いてある通り

フレームに直接取付けてある牽引フックにダメージがあり


フレームが非常に気になります。写真で見ても少し嫌な予感がします。

















 

 

それでは修理に入ります。

まずはコアサポートを切断していきます。

コアサポートはもちろん再利用しますのでキレイに取り外し修正します。

















 

 

フレームはやっぱり折れてましたね…
ムニュッーってなってるのがわかるよね?

横からだとわかり難いですが正面からの写真だとその変形がよくわかると思います。

まずはここから修理していきます。

















 

 

フレームの高さを決めてガッチリ固定。

酸素で炙りながら引き出し修正していきます。

どうやらダメージはフレームの先端のみですのでエンジンの脱着はしないでの修理ができそうですね。
















 

 

形が決まったら切断して錆が酷い部分を切り張り修理します。
















 

 

TIG溶接。溶接後、頭をサラッと研ぐと…
 

















 

 

こうなります。
















 

 

スポット溶接での接合。
















 

 

更に半田盛りで形を整える。パテは使用せずに
サフェーサー(下地)を入れます。
















 

 

取り外したコアサポートも錆が酷いところは切って貼っての繰り返し。

 

 
















 

 

フレームとコアサポートの裏塗りを先に終了させてボディに接合させていきます。
 
















 

 

メーカーの製造ライン並みの溶接品質を誇るスポット溶接機で溶接していきます。

スポットの数が多いのはオーナーの要望にあわせたから。

ここで鋭い人は気が付いていると思うがコアサポートを脱着する時のキリでの穴はすべて塞いでからのスポット打ちですね。細かいことでなんですが。
















 

 

塗装終了。うまく復元できたと思います。

 

 
















 

 


そして『あるモノ』がついにやってきました!

















 

 


別に集めている訳ではありません。

例のリヤ廻りの修理に使う為に…いや朽ち果てたランタボこれから修理をして走り回るであろうランタボを助けにきたのだ!

ん?朽ち果ててたら誰が治すんだ?まあいいか。

なんでもランタボばかり沢山止まっている通称『ランタボ屋敷』なる所が某所にあるらしく偶然発見したオーナーはさっそく訪問。

屋敷の主人に部品がなくて困っていること、そしてランタボをこよなく愛していることを伝えると快く、部品をカットしてもいいとの事。

ただし切り取りをしたらまた返却することが条件になりました。
















 

 

さすがに雨ざらしの状態で放置されていた為保存状態はあんまり良くありません。

が、ぶつかっている訳ではないので十分活用できそうです。

















 

使いたい部位を切断する。
















 


















過去の鈑金状態が良くないので昔のパテを除去して修理と切り張りをしていきます。

 

















 














鈑金修正後。あとは錆止めを流すような感じでたっぷりパネルとパネルの繋ぎ目に流し込みパテで細かく修正していきます。甦ってきましたね。


 



 
















 

サフェーサーを入れると仕上がりが良くわかります。
















 

ここで追加の作業のスポット増しを施工します。
何度か作業実例で紹介してますがドア枠のスポット増しは非常に効果があります。

特に今回のような旧車でスポーツ走行を楽しむ方にはかなりの体感ができるのではないでしょうか。

実際、ドア廻りにはドアのエッジが当たった痕跡が左右共に何箇所か見受けられました。

これは走行中ボディの歪みによってドアが接触したのだと思われます。

今回はドア枠だけではなく、溶接箇所はすべて多めにスポットを打ってありますのでこの辺りの補強効果が走りも影響するのではと思います。
















 

そして塗装が完了し、ついに完成!!ご覧下さい。













                              

ランサーEX 通称ランタボ 見事に甦りました。

納車後しばらくしてからのオーナーからのメールです。
 


このたびはありがとうございました。
車のほうぱ快調に走っております。
補強の効果なのか寸法がしっかりでたからなのかはわかりませんが、以前よりも真っ直ぐ走るし、動きがクイックになった気がします。
土曜日に部品を取りに行きますので詳しい話はその時にでも…。(その後のメール1)
 
 


こんにちは。メール見ました。では、来週末であれば作業終わってますかね。
そのころに伺います。添付の写真見たのですが、お願いしていなかった所まで作業していたたいたようでありがとうございます。
 そうそう、先日伺ったときにお願いしたか覚えていないのですが、トランクのパネルの合わせ目のコーキングってお願いしましたっけ?先日ジムカーナに行ったときの動画を添付します。携帯で撮ったのでちょっと見づらいですが。スポット増しが効いたのか車の動きがだいぶ変わりました。
 補強前に比べてケツが出やすくなった感じがします。まあ、クソタイヤ履いてたのでよけいそうだったのだと思いますが。
 これから足のセッティングを変えたりして試してみます。(その後のメール2)








 

動画を見ると結構な走りをしてますね〜オーナーのコメントにもあるようにスポット増しによるボディ補強の効果も出ているようで安心しました。これからも大事にお乗り下さい。今回の作業実例のように部品供給が終わってしまった車輌でもカットパネルなどで修理が可能な場合もあります。同じようなケースでお困りの方ご相談に乗ります!!是非ご連絡ください。


お問い合わせはお気軽に…

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